カネサ藤原屋さんの秋の頒布会、12月で終わってしまいます。
最後の日本酒は大好きな阿部勘さん。
阿部勘酒造 特別純米 頒布会特別醸造
頒布会限定の特別純米酒です!
シンプルなラベル。限定出荷です。
マグロの刺身と合わせたのですが、とても美味しく戴きました。
飲んだ感想は、すっきりとしたキレのある飲み口。酸が広がる。その奥には米の旨みがじんわりと出てくる。
塩竈の酒蔵
阿部勘酒造店さんは宮城県塩竃市にあります。
鹽竈神社の門前町として栄えた塩竈市はマグロの水揚げ日本一としても有名です。あ、人口に対して寿司屋の数が日本一多いのでも有名ですね。
創業は享保元年(1716年)から。再来年で300年の歴史があるんですね。
私ども阿部勘酒造店は、古くより塩竈神社のふもとに門を構え、商店を営んでおりました。 藩政期の塩竈は仙台藩主伊達氏の崇敬篤い塩竈神社の門前町として、また仙台の海の玄関口として諸税免除等の恩恵を受けながら大いに発展し、訪れる多くの旅人のために旅篭や歓楽街が神社の門前近くに軒を連ね、活況を呈していたといいます。 そして、享保元年(1716年)に伊達藩の命により酒造株を譲り受け、塩竈神社への御神酒御用酒屋として酒造りをはじめたのが創業と伝えられております。
阿部勘さんと同じく塩竈市には「浦霞」で有名な佐浦酒造店さんもあり、こちらは享保9年(1724年)から創業しているんですね。時は江戸時代、8代将軍徳川吉宗の時代なんですね。
浦霞の創業は1724年(享保9年)。時は徳川幕府8代将軍徳川吉宗の時代。仙台藩では中興の名君と讃えられた5代藩主伊達吉村が藩主の時代でした。吉村は逼迫していた仙台藩の財政を立て直した人で、4代藩主綱村が着手した鹽竈神社の改修工事を完成した人です。
本塩釜駅は埋め立て地?
仙石線の本塩釜駅あたりは以前海だったとか。
阿部勘酒造店さんを取材している日本酒.COMの佐野屋さんの記事を見ていると、こんな記載が。
蔵の前の道を東へ50メートルほど進んたどころに、道が分岐している地点があるのですが、かつてはそこまでが海だったそうです。
Googleマップで見てみます。
50m先が海ってことはホント目の前ですね。いや、結構埋め立ててますね。
塩竈の埋め立てについて検索してみると、こちらの記事にたどり着きました。
海を埋め立てて作られた人工の港町 ( 旅行 ) – KR500レプリカの部屋 – Yahoo!ブログ
こちらに、現在と埋め立て前の地図がありましたので、お借りします。
こうしてみると、塩竈って埋め立て地が多いんですね。ここまでとは知りませんでした。阿部勘さんの話もそうですが、歴史って面白いですね。
阿部勘酒造さんの取材記事はこちらをどうぞ。
阿部勘(あべかん)|阿部勘酒造店
日本酒.COM 佐野屋さん
阿部勘の銘柄
今回戴いた於茂多加男山以外にもあるんです。
- 於茂多加 男山
- 四季の松島
- 阿部勘
蔵の名前でもある阿部勘は、蔵では直接販売をしていないそうなので、ご販売店さんへ。
塩竈から少し離れますが、お隣の松島にむとう屋さんで扱ってますよ。
たしか、仙台駅の1Fにあるケヤキさんでも販売してました。
JR仙台駅ホームページ – 店舗詳細
地酒とWINEのお店 ケヤキ
10年前までは車で10分範囲のところでしか購入できなかったなんて知りませんでした。日本酒を通じて歴史を学べるってうれしいですね。
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